■ ナックル

aquio2008-10-09

右手を支えに寝床から起き上がろうとした時、
右肘の内側に激痛が走る。
上体を支えきれずに布団の上に倒れこんでしまった。
昨日はK芸工大に出かけていたのだが、
休み時間に、Kちゃんとキャッチボールをしたことを思い出す。
高校時代、Kちゃんはソフトボールの選手であったらしく、
男勝りの重い直球を投げてよこす。
で、ついつい向きになってしまった・・・。
昔、長野県の白馬村に住んでいた頃、
私は草野球チームのピッチャーであった。
チームの名前は「FIVE DRAGONS」。
草野球チームの一員であった頃、
私の決め球は「ナックル」であった。
親指と小指、二本の指でボールを握って投げる、という投法。
ボールがほとんど回転しないから、
バットに当たってもボールはさほど遠くには飛んでいかない。
また、ボールは投げた本人も予測できない動きをするから、
バッターにとっても打ちにくい球といえる。
昔、阪神タイガースに「渡辺省三」というピッチャーがいた。
彼が投げる「ナックル」は「省やんボール」と呼ばれていて、
子どもの頃には、よくこの「省やんボール」の投げ方を真似て遊んだものだった。
で、肩が温まった頃を見計らい、
Kちゃんに向けて「ナックル」を連投してみた。
成功率は二割、といったところだったな。
うまく決まると、ボールはホームベースの手前あたりからストンと落ちる。
球のキレやスピードは昔に比ぶべきもないが、
この歳になってもカーブや「ナックル」がまだ投げられる。
そのことがたまらなく嬉しかった。
で、ついつい調子に乗ってしまった・・・。
そのせいで、今日は朝から右肘と右肩が痛くってしかたがない。
妻にそのことを告げると、
年寄りの冷や水やね」、と一笑に付されてしまった。