■ 倉敷

aquio2008-10-10

オルゴールと時計、
そして、からくり人形は密接な関係にある。
オルゴールと時計とからくり人形。
その三つを総称して「CLOCK WORK」、
つまり「時計仕掛け」と呼ぶ。
今月の十三日、
NHKのテレビ番組「美の壺」の取材を受けることになる。
オルゴールを題材にした番組になるらしいが、
その中で、私の作品を紹介してくださることになった。
「オルゴールのリズムに合わせて動くからくりを紹介したい」
「ついては五つほど作品を用意していただきたい」、
というような内容の連絡が入る。
さて、困った・・・。
手元に作品はあるにはあるが、
オルゴールの鳴る作品は一つも残っていない。
ふと、倉敷にお住まいのSさんのことを思い出す。
彼の家には私の初期の作品がいくつかあったはず。
連絡を入れたところ、
「君の作品は四つある」
「しかし、おもちゃの兵隊の右手に持った槍が折れてしまっている」
草競馬の馬の首も前のようにうまく動かない」
「作動不良箇所をすべて直してくれるのなら、貸してもいいけどさ・・・」、
という返事であった。
今朝は六時に起床。
山陽自動車道を倉敷に向けて走る。
Sさんとお会いするのも久しぶり。
近くのカフェでコーヒーを飲み、美観地区の中のレストランで昼食をともに楽しむ。
久しぶりの倉敷であるから、
今日はゆっくりと倉敷の裏町を散策するつもりでいたが、
午後一時頃、ミュンヘンにお住まいのGさんから緊急の連絡が入る。
メールを確認するために神戸に帰らなくてはならない。
少しもゆっくりと過ごさせてはいただけない・・・。
ま、しかし、撮影用の作品は確保できた。
明日は修理に一日を費やすことになるのだろうな。