■ 三たび・フジタニ画伯

aquio2008-11-16

あの有名な「フジタニ・ニテハル画伯」が、
「飯室康一」さんを伴って有馬温泉にいらっしゃる。
「飯室」さんは日本の伝統的な糸操りの人形師。
「旅の途中で財布を失くしてしまった」
「パリに帰るための旅費を稼ぎたい」、
確か、前回と前々回はそのような触れ込みであったが、
驚いたことに、
今回は写真のように美しいモデルを伴っての来日であった。
その脚はあくまでもスラリと長く、
その胸はあくまでもムッチリと豊満。
そして、その髪はまるで羽のように軽やか・・・。
いったいどこでこのようなモデルを見つけられたのであろうか。
前回の来日は今年の八月であったが、
わずか三ヶ月ほどの間に、
画伯の腕は相当に上がったように思える。
前回は「紺」単色であった色使いが、
今回は三色にまで増えている。
濡れた紺色の上に黄色い絵の具を塗りたくったりするものだから、
紺と黄が合わさって、混じった部分が緑色になってしまう。
濡れた紺色の上に赤い絵の具を塗ったりするものだから、
色が合わさった部分がばばっちい茶色に変色していってしまう。
もっとも、それもこれも最初から計算済みのことなんだろうけどさ・・・。
画伯には午前十時から午後五時まで登場いただいたのだが、
その周りには常に黒山の人だかりができていた。
今、「飯室」さんは新しい人形劇の構想に取り組んでいらっしゃるらしい。
題名などは未定だが、
番町皿屋敷にお勤めの「お菊さん」、四谷にお住まいの「お岩さん」、
そして、出歩く時には必ず牡丹灯篭を持ち歩くという「お露さん」。
新しい人形劇にはこの三人が登場する、という。
どうやら怪談劇のようであるらしいから、
その人形劇の舞台をお寺の本堂にでもご用意しようか、などと考えている。