■ カレンダー

aquio2009-01-02

年末ともなると、
取り引き先や銀行からカレンダーを頂戴するのだが、
今年はそのカレンダーを一冊も頂戴していないことに気付く。
カレンダーの数え方は「冊」でよかったのかな・・・?
昨今は不景気であるから、
企業がカレンダーの配布を止めてしまったのかもしれない。
もっとも、
気に入らないカレンダーを頂戴した場合など、
結局はゴミとして廃棄するしかなかったのだから、
資源保護の観点からしても、
これはこれで大変に結構なことではないか、と思う。
カレンダーといえば、
一世を風靡したメンズ・ファッション・メーカー「VAN JAC./ ヴァン・ジャケット」が、
「CAPE COD SPIRIT」というキャンペーンを打ち出したことがあった。
その時のカレンダーが格好よかった・・・。
白い帆に「CAPE COD SPIRIT」とプリントされたヨットが海の上を疾走する、
というシーンを印刷したカレンダー。
「CAPE COD」といえば、
清教徒が新天地アメリカに最初に到達した地点であったし、
あの「ケネディ」家の別荘があることでも有名な岬だった。
もっとも、撮影された場所はアメリカの「CAPE COD」ではなく、
日本の三浦半島の辺りであったらしいが、
そのカレンダー欲しさに、私はせっせと「ヴァン」で買い物をしたものだった。
「お金を出してでも欲しい」、とそう思わせるカレンダーだったな。
「CAPE COD SPIRIT」のカレンダーを天井に貼り、
ベッドに寝転がっては、まだ見ぬ海外への空想を膨らませたものだった。
あれは私が二十歳の頃であったから、もう四十年以上も前のことになる。
当時のカレンダーといえば、
十二ヶ月十二枚綴りのものが主流であったように記憶しているが、
「ヴァン」のカレンダーには、
六・七・八月の三ヶ月分しかプリントされていなかった。
これもなかなかに新鮮な感覚であったように思う。
九・十・十一月分のカレンダーが欲しければ、
秋・冬もののセーターやカーデガンを買わなければならなかったが、
それでも、「ヴァン」のカレンダーは当時の若者のステータスであった・・・。