■ 息子・その2
長男のDと会ったのは、
昨年末の十二月五日のことだった。
その日の日記にも書いたが、
Dはオタク相手のイラストなどを描いて生計を立てている。
「Yahoo!」などに息子の名前を入れて検索してみると、
約二十万件ほどもヒットするから、
ま、その世界では著名人なのであろう・・・。
今日、ネット上をウロウロと徘徊しているうち、
「ANA ユニフォーム・コレクション第二弾発表」、
などというサイトを見つける。
「ムム、これはひょっとしたら!?」、と開いてみると、
やはり、Dがデザインしたフィギュアが八種類ほど紹介されていた。
前回、DがANA のキャビン・アテンダントのフィギュアをデザインしたのは
今から三年半ほど前のことだったが、
その時は、十種類のフィギュアが総計百万個近く売れたらしい。
前回と同じ柳の下の泥鰌を狙った企画といえるが、
そうは問屋が卸すかどうか、親としては気にかかる・・・。
次男のSは三年半ほど前に、
有馬温泉にイタリアン・レストランを開業させた。
観光地であるから、季節によってお客様の入り具合は変動するが、
お客様からの評価はなかなかのものであるらしく、
固定のお客様もついてきた、という話をよく聞く。
ま、SはSなりに頑張っているようであるな。
さて、三男のSであるが、
こいつはコンピューター関連の仕事に就いているが、
専門用語が多いから、話を聞いてもチンプンカンプン。
コンピューターは解ったが、
コンピュータのどのような仕事をしているのか、がまったく解らない・・・。
しかし、仕事を抱えてイタリアに出かけたりアメリカに出かけたりしているところをみると、
少しは世間のお役に立っているのだろう・・・。
三人の息子たちは皆立派に成長してくれた。
人生一寸先は闇。
明日のことは誰にも解らないが、
息子たちは私を反面教師として学んできたことが多いはずであるから、
ま、彼らは彼らで何とかしていくことだろう・・・。
しかし、向後の憂いというのは、なかなかに晴れないものであるなぁ・・・。