2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧
六時に起床。 七時、神戸の職場に到着。 パソコンの電源を入れる。 頼まれていた原稿の提出期限は今日の午前十時。 あらかたの筋は昨夜のうちに考えておいた。 一気呵成に一千五百文字の原稿を書き上げる。 午前九時半、島根県の安来に向かって出発。 天気予…
「赤」という文字は 「大」と「火」の二つの文字から成り立っている。 大きく燃えあがる火の色が「赤」なのだ。 散歩の途中、 燃え盛る火のように赤く紅葉した楓の大木に出会う。 楓の横にはさらに大きな銀杏の木。 赤い葉の上に黄色い葉がハラハラと落ちて…
夕方の薄暗くなる時分のことを、 昔は「逢魔が時/おうまがとき」と言った。 「大禍の時/おおまがのとき」が変化した言葉。 夕方は人間の眼が明順応から暗順応に切り替わる時。 人間の眼が明から暗に順応するには時間がかかる。 交通事故もこの時間帯に多発…
私のアパートの部屋は三階にある。 仕事を終えて部屋に帰ると、 部屋はいつもぼんやりと暖まっている・・・。 上下左右の部屋の暖気が壁を伝わってきているのだ。 コンクリートの壁が熱を蓄え、 私の部屋でその熱を放っているとしか思えない。 上下左右の部…
上の機械室から帰ってきたYさんが、 「板が大き過ぎてあの糸鋸機では切れんよ」と言う。 「どれくらい?」 「あと五センチほど板が短ければなぁ・・・!」 「たった五センチかぁ・・・!?」 糸鋸機を扱わせたらYさんの右に出る職人はいない。 Yさんが不…
交差点の近くで道路工事が行われていた。 歩行者用の信号は赤だった。 工事を眺めながら信号が青に変わるのを待っていると、 後ろから母と子の会話が聞えてきた。 「ほらね、○○ちゃん、 あなたもちゃ〜んとお勉強しないと、 あんなふうになっちゃうのよ」 何…
「Wilhelm Busch/ヴィルヘルム・ブッシュ」が 一八六五年に著した 「Max und Moritz/マックスとモーリッツ」。 ドイツでは知らない人がいないほど有名な絵本。 その「マックスとモーリッツ」のポップ・アップ絵本を入手する。 「マックスとモーリッツ」は…
十月二十八日の日記に「エレガンス」と書いたところ、 id:emimiさんから、 「女性のエレガンスって何?」というご質問をいただいた。 今日はそのご質問に答えたいと思う。 一口で「エレガンス」を定義づけるのは難しいのだが・・・。 京都で幼稚園を経営する…
朝のニュース番組を見る。 テレビのスイッチを入れるのは久しぶりのこと。 どのチャンネルを回しても同じニュースが流れていた。 某設計士が設計した建物に倒壊の恐れがあるらしい。 建築のコスト・ダウンを図るため、 設計士は意図的に鉄筋の量を少なく見積…
午前九時五十分、岡山の職場を出発。 神戸に向かう。 オイルを交換したばかりのエンジンは アクセル・ワークに敏感に反応して回転数を上げていく。 今朝はとてもエンジンの調子がいい・・・。 十一時ちょうどに西宮北の料金所を通過。 コーヒー専門店「ヴィ…
Oさんからパイプ煙草を頂戴する。 杏のリキュールで味付けされた GOLDEN BLENDS の「アマレット」と、 「コナン・ドイル」が活躍していた時代、 十九世紀のレシピに従って作られた PETERSON の「シャーロック・ホームズ」。 「シャーロック・ホームズ」はク…
玄関を出ると、 車のフロント・ガラスが凍り付いていた。 触れるのも痛いほど車体が凍てついている。 昨夜も本当に寒かった。 私の家は標高一千三百メートルの山の中腹にある。 麓のO町との標高差は約三百五十メートル。 気温は確実に三〜四度は違う・・・…
昨夜は午前一時に島根から帰宅。 今朝は午前六時に岡山の自宅を出発。 とても寒い・・・。 朝霧がたちこめる中、島根に向かう。 山の稜線がとても美しい。 前後の安全を確認。 車を停めて写真を撮る。 蒜山サービス・エリアの外気温は五度℃だった。 昨夜、蒜…
早く眼が覚める。 久しぶりにゆったりとした気分。 コーヒーを淹れる。 外は見るからに寒そう・・・。 押入れの中からコートを引っ張り出し、 早朝の散歩に出かける。 アパートの階段を下りていると、 母親の子どもを起す声が聞えてくる。 いつもの散歩道に…
帰り支度を整えていると、 私の携帯にFから連絡が入ってきた。 今から約三十年ほど前、 Fは私の家に四年間ほど居候をしていたことがある。 「Fです」 「おぉ、久しぶりやなあ」 「Nさん、今日はどこにいる?」 「岡山にいるよ」 「だったら○○○までやって…
id:emimiさんの 十一月十日の日記を読んでいて感じたこと。 現在、煙草のパッケージには その三分の一のスペースに 様々な警告文が印刷されている。 やれ「喫煙は脳卒中の危険性を高めます」とか、 「肺癌や肺気腫の原因になりますよ」とか、 「性的能力が減…
今日は月に一度の「からくり人形教室」。 八ヶ月続いた教室も今日で終わり。 今日は自分がデザインしたからくりを自分の手で作る日。 ハンドルを回すと、 虹鱒が尻尾を振りながら泳ぎだすからくり。 ハンドルを回すと、 バレリーナが舞台の上で優雅に踊りだ…
早朝、中国道を米子に向かって走る。 美作インターを抜けた辺りから急に霧が濃くなってきた。 ミルクを流したかのような濃密な霧・・・。 四十メートルほど先の景色が見えない。 車のスピードを六十キロまで落とす。 霧の中を走っていると、 異次元の世界に…
昨日、長男のDがフラリと神戸にやって来た。 都合で父の十七回忌には間に合わなかったものの、 やはり心のどこかにひっかかるものがあったらしい。 昨夜も母と妻が私のアパートに泊まっていた。 Dを囲んで鍋を囲むことにした。 数年ぶりの一家団欒。 母は…
「こどもはひと夏ごとに おとなはひと秋ごとに なにか大切なものを身につけていくように思います」 たしか、このような文章ではなかっただろうか。 秋の京都への旅を誘うJRの宣伝文句。 なかなかに上手い・・・。 名のあるコピーライターの手によるのだろ…
いやはや大変だった・・・・。 安来市から制作依頼を受けたからくり人形だったが、 こんなに梃摺った仕事は始めてであった。 大きな舞台の上で六体の人形が動くという仕掛けだが、 メインの人形がどうしても動いてくれない。 理屈では軽々と動いてくれるはず…
H君の「Nさん、朝です」 「そろそろ出かけましょう」という大きな声で眼が覚める。 今日は岡山の職場に出勤しなければならない。 また、今日は午後から自宅で父の十七回忌が営まれる。 「しばらく家族が顔を合わせていないわねぇ」という、 母の希望(命令…
岡山の職場のH君に連絡をとる。 「明日と明後日だけど時間はとれない?」 「Nさん、また作品の納期でも迫っているんですか?」 「エッ、なんで分かったの?」 「僕に電話してくる時はいつもそうじゃないですか!」 「あれっ、そうだったっけ?」 それでも…
東京に住む息子Dの友人がアトリエに来てくれた。 関西への旅行のついでであったらしい。 「親父がどうしているか見てきて欲しい」と、 そう、Dに頼まれたらしい・・・。 友人の名前は「O」君。 O君にDの近況を聞く。 「お洒落にはまったく気をつかわな…