■ 白秋

aquio2005-11-07

「こどもはひと夏ごとに
 おとなはひと秋ごとに
 なにか大切なものを身につけていくように思います」
たしか、このような文章ではなかっただろうか。
秋の京都への旅を誘うJRの宣伝文句。
なかなかに上手い・・・。
名のあるコピーライターの手によるのだろうか、
「そうだよ、そのとおりだよ」と頷いてしまった・・・。
今日は澄んだ青空がいっぱいに広がっている。
アトリエの近くの大銀杏が見事に色づいている。
青い空と黄の葉のコントラスト。
なんて美しいのだろうか。
そういえば、
レオ・レオーニ」が著した絵本に「あおくんときいろちゃん」というのがある。
あおくんときいろちゃんは大の仲良し。
抱き合ったら「みどり」になってしまったという、とても楽しい物語。
レオ・レオーニ」が自分の孫のために著した絵本であったと聞いている。
妻が幼い子どもたちに読み聞かせていたシーンを懐かしく思い出す。
道も銀杏の落ち葉で黄色く染まっていた。
とても美しい・・・・。
古い時代の中国の思想によると、
東の方角は青い「龍」が護っているらしい。
いわゆる「青龍」。
南の方角は朱い「鳳凰」が護っている。
いわゆる「朱雀」。
そして、西は白い「虎」、北は黒い「亀」が護っている。
それぞれを「白虎」「玄武」と呼ぶ。
そして、東には春、南には夏、西には秋、北には冬と、
それぞれの方角に意味を持たせた。
ここから、「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」という言葉が生まれた。
今日はとても気分がいい。
今日は六甲山の「白秋」を楽しむことにしよう。