2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧
よほどひどい顔をしていたのだろう、 「これ、かぜにいいで〜す」、 「しょ〜がと〜、たくさんしゅるいあります」 「バット、しかし、これいちばんです」、 とリンさんが 「うどんや風一夜薬本舗」の生姜湯を持ってきてくれる。 どこでそんな知識を手に入れ…
「今日は朝から私のお家はてんやわんやの大騒ぎ」 「盆と正月一緒に来たよなてんてこまいの忙しさ」 「何がなんだかさっぱりわからず」 「どれがどれやらさっぱりわからず」 「何も聞かずに飛んでは来たけど」 「何を買うやらどこで買うやら」 「それがごっ…
今日はK芸工大における講義の四日目。 学生たちには、 垂直方向の回転を水平方向の回転に変換する、 いわゆる「ピン面歯車」の制作を課題として出していた。 大きな円盤には六十本の軸を、 小さな円盤には十本の軸を植えつけるという作業。 三百六十度の円…
Sさんが退社することになった。 今日はその送別会。 午後七時、湯郷温泉の「珍竹林」に関係者があつまる。 Sさんは七年の長きに亘って勤務してくれた。 彼女がいないと職場も困ったことになるのだが、 辞意も固いようであるから、 これ以上引き止めるワケ…
十二神将をモチーフにした時計を作る計画が持ち上がる。 薬師如来を護るとされる十二神将だが、 今までその実物など見たこともない・・・。 「十二神将といえば新薬師寺やね」、 ということになり、Yさんと奈良に向かう。 春日大社や猿沢池の辺りは観光客で…
イタリアからスイフト夫妻がやって来る。 彼らとの付き合いは何年になるだろうか・・・。 もとも彼らはイギリス人なのだが、 つい最近、 イタリアのトスカーナ地方に引っ越してしまった。 山の斜面に建てられた住まいの写真を見ると、 彼らの家のすぐ上に、 …
新神戸駅十時二十分発の「のぞみ」で東京に向かう。 新神戸駅でチケットを購入した後、 いつもの駅弁「ひっぱり蛸飯」をどこで買おうかと迷う。 「ホームの売店では売り切れていることがある」 「時間のある内にコンコースの売店で買ってしまおう」 「蛸飯に…
四十年前の映画「あの胸にもういちど」を観る。 何度観てもいいねぇ、 「Marianne Faithful/マリアンヌ・フェイスフル」は。 フランスに住むレベッカ(フェイスフル)は、 ハーレー・ダビッドソンにまたがり、 恋人の住むドイツのハイデルベルクに向かう。 …
かねてより依頼のあった 「真珠」をモチーフとしたからくりのイメージ画が出来上がる。 一ヶ月前に簡単なイラストを提出していたのだが、 どうやら、発注もとの事務局では議論百出であったらしい。 神戸市と淡路島を結ぶ「明石海峡大橋」は 「パール・ブリッ…
ピノキオが筏に乗って海を漂流していたり、 鯨の口の中でゼペット爺さんが魚釣りをしていたり、 鯛の背中で恵比寿が長靴を釣り上げていたり、 亀の背中に浦島太郎が乗っていたり、 玉手箱を開けると浦島太郎が爺さんになったり、 乙姫が浦島に手を振っていた…
注文しておいた飛び出す絵本「ABC3D」が届く。 「ABC3D」の「3D」は「three dimension」、 つまり、「三次元」「立体」という意味。 「a=ape」「b=bar」「c=cat」「d=dog」というような、 いわゆる「アルファベット・ブック」の体裁を整えた…
今から四年ほど前のこと、 富山の国道で瀕死の重傷を負っていた子猫を、 息子は助けて家に連れ帰ったことがあった。 昨夜、十一時頃、 その猫がいなくなった、という連絡が入る。 猫の名前は「あんこ」。 アパートの部屋の中で飼っていたのだが、 ガラス戸の…
NHKの番組「美の壺」の取材を受ける。 テーマは「オルゴール」。 先日の日記にもそのことは書いたが、 オルゴールと時計とからくり人形には密接な関係がある。 番組で紹介されるのは、 東京の目白にある「オルゴールの小さな博物館」と、 神戸の六甲山に…
この十九日頃から、 イタリアに住むスイフト夫妻が来日する。 私のアトリエの近くに四ヶ月ほど住む予定だが、 彼らが住むための家の大掃除をスタッフたちがしてくれた。 以前、スタッフたちの寮として使っていた家だが、 どこから手をつけていいのか、 と困…
徳島のSさんから新米を頂戴する。 Sさんの奥様のご実家で収穫されたばかりの米。 Sさんからは先日も山ほどの酢橘を頂いたばかり。 わざわざこのことのためにだけ、 徳島から出かけてきてくださった、という。 Sさんとはもう二十年来のお付き合いになるが…
近頃とんと物覚えが悪くなってしまった。 親しい間柄にでもならない限り、 名前はおろか、 その人の顔すら忘れてしまっていることがある。 アトリエのガラス扉の向こう側から、 若い女性が私に向かって会釈を寄こす。 「はて、誰やったかなぁ・・・?」、と…
オルゴールと時計、 そして、からくり人形は密接な関係にある。 オルゴールと時計とからくり人形。 その三つを総称して「CLOCK WORK」、 つまり「時計仕掛け」と呼ぶ。 今月の十三日、 NHKのテレビ番組「美の壺」の取材を受けることになる。 オルゴールを…
右手を支えに寝床から起き上がろうとした時、 右肘の内側に激痛が走る。 上体を支えきれずに布団の上に倒れこんでしまった。 昨日はK芸工大に出かけていたのだが、 休み時間に、Kちゃんとキャッチボールをしたことを思い出す。 高校時代、Kちゃんはソフト…
K芸工大における講義二日目。 今日は簡単な動くおもちゃを作ることになっている。 両足をせわしなく動かしながら綱を渡っていく、 いわゆる綱渡り人形の制作。 人形の腰から膝の関節までの距離と、 膝から足首の関節までの距離を定め、 人形のデザインは各…
靴を履こうとして、 ソールがパックリと剥がれていることに気付く。 これではとても歩けそうにない。 二年前の冬のこと、寒さに耐えかね、 長岡駅前の靴屋で中敷きを求めたことがあった。 フエルトで作られた暖かな中敷き。 代金を払おうとしたら、 「余り物…
神戸から金沢を経由して新潟に出かける。 この仕事に関わるようになってから、 昨月で丸四年という歳月が過ぎてしまった・・・。 四年も経てば、取り巻く環境も大きく変化してしまう。 なのに、この新潟の仕事は少しも前進しない。 これは先月の日記にも書い…
オークション・サイトで見つけた ロシアの民話「カエルの王女」の飛び出す絵本。 表紙のタイトルも、中に書かれた文章も、 すべてはロシア語表記であるから、 いったい何が書いてあるのかさっぱり解らない。 しかし、物語のおおよそは記憶しているから、 絵…
「ヴォイチェフ・クバシュタ」の画集 「ONCE UPON A TIME」がアメリカの古書店から届く。 チェコスロバキアのプラハで印刷され、 ロンドンの「GOLDEN PLEASURE BOOKS」社が 一九六六年に出版したもの。 白雪姫、ロシア民話のカエルの王女、長靴を履いた猫、 …
午後からK芸工大に出かける。 今日から週に一度、 おもちゃの概念やデザイン、 からくり人形の制作手法を教えることになっている。 私の講座は「現代クラフトB」と呼ばれているらしい。 二年生は陶芸か木工芸を選択することになっていて、 前期の終り頃ま…
今日は三男のSの誕生日。 携帯から電話を入れたが、 何度かけても一向に繋がらない・・・。 ひょっとしたら、 また海外に出かけているのかもしれない。 画像は彼が六歳の時に作ったオブジェ。 私は現代的なからくり人形の制作を生業にしているが、 その制作…