■ 新薬師寺

aquio2008-10-27

十二神将をモチーフにした時計を作る計画が持ち上がる。
薬師如来を護るとされる十二神将だが、
今までその実物など見たこともない・・・。
十二神将といえば新薬師寺やね」、
ということになり、Yさんと奈良に向かう。
春日大社猿沢池の辺りは観光客でごった返していたが、
薬師寺の辺りは人の姿もまばらであった。
まずは拝観料を払い、
国宝の本堂から観ていくことにする。
薄暗い本堂の中に、国宝の十二神将が安置されている。
暗がりに眼が慣れてきたころを見計らい、
神将像を一つずつ観て回る。
実に素晴らしい・・・。
憤怒の形相で仏敵を睨みつける「伐折羅(バサラ)大将」が特に素晴らしい。
今にも口から火を吐きそうなほどのリアリティがある。
すっかり色褪せてしまっている塑像群だが、
昔は岩絵具や胡粉などで極彩色に塗られていたらしい。
堂内では、その再現の様子がDVDで紹介されていたが、
コンピューター・グラフィックで再現された、その色の美しいことといったら。
圧倒されてしまった。
国宝に指定されるだけのことはあるね・・・。
さてさて、これをモチーフに、
いったいどのようにからくり時計を作ったらいいのだろうか。
観てしまった以上は中途半端なものは作れない。
「大変なものを観てしまったなぁ・・・」、なのであるね。
来年は丑年。
まずは「丑」を表す「招杜羅(ショウトラ)大将」から作らなければならないのだが・・・。