2009-01-01から1年間の記事一覧

■ 息子・その2

長男のDと会ったのは、 昨年末の十二月五日のことだった。 その日の日記にも書いたが、 Dはオタク相手のイラストなどを描いて生計を立てている。 「Yahoo!」などに息子の名前を入れて検索してみると、 約二十万件ほどもヒットするから、 ま、その世界では…

■ キツネとタヌキ

私が母方の祖母と暮らしていた頃。 今から五十三年ほども前のこと。 祖母が住んでいた里山には キツネやタヌキもまたたくさん住んでいた。 ある夏の日、 隣の婆さんが息急き切って飛び込んできたことがあった。 「畳と畳の合わせ目から人間の親指が出てきた…

■ 文鎮

刀鍛冶でいらっしゃるМさんのお嬢さんにお会いしたのは、 まだ彼女が小学五年生の時であった。 次にお会いしたのは、 彼女が大学受験を控えていた時であるから、 十八歳、ということになるか。 そういえば、五年前にも一度お会いしているな。 昨年末、そのお…

■ カレンダー

年末ともなると、 取り引き先や銀行からカレンダーを頂戴するのだが、 今年はそのカレンダーを一冊も頂戴していないことに気付く。 カレンダーの数え方は「冊」でよかったのかな・・・? 昨今は不景気であるから、 企業がカレンダーの配布を止めてしまったの…

■ お正月

元旦の「旦」の字は、 地平線、または、 水平線から太陽が昇ってくるシーンを表した文字である、 とそう誰かに教えられた憶えがある。 「元」の意味は「はじめ」、つまり「beginning」。 「旦」の意味は「朝」、つまり「morning」。 なるほど、よくできてい…