私が母方の祖母と暮らしていた頃。 今から五十三年ほども前のこと。 祖母が住んでいた里山には キツネやタヌキもまたたくさん住んでいた。 ある夏の日、 隣の婆さんが息急き切って飛び込んできたことがあった。 「畳と畳の合わせ目から人間の親指が出てきた…
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