2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧
昨日は昼から神戸市立博物館に出かけた。 博物館の催し物に興味があったワケではなく、 二階の喫茶室で、 新作のアイデアを練りたかっただけ。 いつ来ても、 この喫茶室にはほとんど人がいない。 儲かっているのだろうかと、 人事ながら気にかかる。 室内に…
寝苦しい夜だった。 今朝は五時に眼が覚める。 歳なんだろうか、 一度眼が覚めてしまうと、 二度と眠ることはできない・・・。 顔を洗い、コーヒーを沸かす。 車のエンジンをかけ、 早朝のドライブに出かける。 早朝の阪神高速7号線は車の数も少なく、 とて…
アトリエの机の中を整理していたら、 「OBERAMMERGAU/オーバーアマガウ」で買った 木彫りの天使が出てきた。 サンプルとして買ったもの。 机の上に置いて眺めていると、 「キリスト教を信じているんですか?」と 職員のNが声をかけてきた。 「キリスト教は…
朝の七時から洗濯を始める。 まずは下着類から洗濯機に放り込み、 洗濯機が動いている間に 風呂とトイレを掃除する。 ハンガーに靴下や下着を通して干す。 続いて、 コットン・スラックスやシャツ類を 洗濯機に放り込む。 洗濯機が動いている間にコーヒーを…
ここ数日間というもの、 眼の回るような忙しさだった。 忙しいものだから、 ついつい日常のことを後回しにしてきた。 その結果、 アパートはゴミ溜めのようになってしまった。 洗濯機の中は洗濯物で一杯。 食器はあちらこちらに散乱しているし、 ゴミ箱から…
Gさんから 「MARLBORO」を頂戴する。 カートン・ボックスには、 「SMOKING KILLS」と 大きな文字で印刷されていた。 裏面には、 「YOUR DOCTOR OR YOUR PHARMACIST CAN HELP YOU STOP SMOKING」と 印刷されていた・・・。 大きなお世話。 煙草が大好きな医…
ミュンヘンから Gさんご家族がいらっしゃる。 Gさんとご主人、 長男のトーマス君と次男のダニエル君の四人。 トーマス君は十六歳、 ダニエル君は十二歳。 数年前、吉祥寺でお会いした時には、 まだまだ小さな子どもだったのに、 トーマス君の身長は百八十…
「ブルーノ・ムナーリ」は、 絵本や彫刻、 グラフィック・デザイン、 プロダクト・デザインの分野で活躍した イタリアのデザイナー。 三十年ほど前、 代表作と言われる絵本、 「CIRCUS IN THE MIST/霧の中のサーカス」を 入手してからというもの、 すっかり…
博多からIさんとKさんがいらっしゃる。 この夏、 博多の天神で開催が予定されている 「からくり人形展」の打ち合わせ。 Iさんの話によると、 百七年ぶりの大地震で、 パソコンが机から落ちてつぶれたり、 棚が倒れたり、 お気に入りの額が壊れたりしたら…
私はめったに衝動買いをしない。 それが生活に必要なものであれば、 吟味を重ねて買うことにしているが、 不必要なものは 百円均一のものでも買わない・・・。 山の中の生活を三十年も続けていると、 自ずと、 生活に必要な筋肉の部分と、 不必要な贅肉の部…
Tの結婚式に出席する。 空は青く澄みわたり、 雲一つない見事なまでの日本晴。 素晴らしい結婚式だった。 紆余曲折を経た恋だったが、 成就してしまえば、 これまでの苦悩は 笑い話に変わっていってしまうはず。 新婦のお父さんの哀しそうな顔と、 お母さん…
今日はアトリエに来客の多い日だった。 どうしても 画廊に出かける時間が取れない。 画廊には スタッフのOとEに行ってもらうことにした。 先ほど、 「指揮者の佐渡裕さんが画廊に来て下さった」と、 Oから興奮した声で連絡が入る。 奥さんとご一緒してく…
今日から 神戸トア・ロードの画廊で個展が始まる。 連休だからか、 大勢の観光客が画廊の前を歩いていく。 アイスクリームを舐めながら、 洟垂れ娘が画廊に入ってくる。 火のついた煙草を持った若造が入ってくる。 自分の作品を芸術とは思ってもいないが、 …
北海道の留辺蘂(るべしべ)に住む Yさんご夫婦と神戸で会い、 元町の中華街で夕食をご一緒する。 Yさんから 山ほどのホタテと白子をお土産に頂戴する。 アパートに持ち帰り、 早速、山葵醤油でホタテをいただく。 「あぁ、これがホタテというものなのか」…
イタリアへの新婚旅行を題材にした アニメーションの原画。 スコットランドの芸術家、 「デービッド・スイフト」から頂戴した 十六枚のイラストを額に入れ、 息子の店の壁面に取り付ける。 店の壁に表情が出る。 息子の店は十八日に開店する。 昨夜は、 お世…
二個のワイン・グラスと 二個のリキュール・グラス、 そして、二個のタンブラー・・・。 長年愛用してきたものだが、 息子の門出を祝ってプレゼントすることにした。 ワイン・グラスとリキュール・グラスは 「船木倭帆/ふなき・しずほ」さんの作。 船木さん…
旧・東ドイツのエルツ地方、 チェコと国境を接するところに、 「SEIFFEN/ザイフェン」はある。 ザイフェンは 人口たった三千人の小さな村。 その三千人の内の二千人が おもちゃの生産に従事している。 文字どおりの「おもちゃの村」。 あの「クルミ割り人形…
「どのようなおもちゃを与えたら、 子どもは感性豊かに育つのでしょうか」。 仕事の関係で、 そのような質問を受けることがよくある。 昨日も同じ質問を受けた。 「そんなおもちゃはどこにもありません」 「どこかで売っていたら教えてください」。 いつも、…
自宅の倉庫の中に、 豚のポスターを保管していたことを思い出す。 豚を描いたのはエンツォ・マーリ。 約四十年ほど前の作品。 豚はシルク・スクリーンで印刷されている。 昨日、 頼んでおいた額が東急ハンズから届く。 ガラスを綺麗に磨き、 ポスターを入れ…
針金細工にはまっている。 アパートの戸棚には、 太さの違う針金が数種類、 ペンチとニッパー、 そして金槌が入っている。 暇ができると、 針金を取り出しては何かを作っている。 昨夜は「豚」を作った。 「豚は鼻の穴がでかい」、 「豚は眼が小さい」、 「…
「デザインとは問題に対する解答である」 誰が言った言葉であったろうか・・・。 名言であると思う。 いくら格好の良い家であっても、 居住性が悪ければ、 デザインが優れているとは言い難い。 格好の良いハサミであっても、 肝心の切れ味が悪ければ、 デザ…
「ENZO MARI/エンツォ・マーリ」 デザインによる、 「DANESE/ダネーゼ」の 「16 ANIMALI/16匹の動物」を入手。 「16 ANIMALI」が発表されたのは 今から五十年ほど前、 一九五七年のことだった。 エンツォ・マーリ二十五歳の時の作品。 長方形の中に、 …
「豚」の貯金箱を自宅から持ち帰る。 新聞紙で出来た 「張り子」の豚の貯金箱。 PORCO の店内に飾るつもり。 十数年前、 東京の雑貨店で購入したもの。 新聞紙はすっかり黄ばんでいるが、 経年変化とでも言えばいいのだろうか、 使用感があって、 これはこれ…
「グミが大好きなんですよ」と、 以前、ミュンヘンにお住まいの Gさんに話したことがあった。 それを覚えていてくださったのだろう、 Gさんからの荷物の中に、 グミの袋が山ほど入っていた。 コーラ味の「HAPPY-COLA」、 テディ・ベアの形をした「GOLDBAER…
毎年二月、 世界最大規模のおもちゃメッセが ニュールンベルクで開催される。 今年は、世界中のおもちゃメーカー、 約二千五百社が出展したと聞いている。 毎年、 このメッセの開催を楽しみにしていたが、 今年は諸般の事情で、 訪独を断念せざるを得なかっ…
新幹線の車中、 後ろの席から「協調性」という言葉が 何度も聞こえてきた。 ビジネスマンらしき二人の男の会話。 小学生であった時代、 私の通知簿には、 「協調性まったく無し」と、 いつも書かれていた。 「協調性」の意味を知らなかった私は、 漢和辞典で…
Kさんと新潟に向かう。 柏崎の駅前のホテルに泊まる。 バッグを部屋の中に放り込み、 すかさず居酒屋の暖簾をくぐる。 「何が美味い?」と訊いたら、 「どれも美味い!」という答。 カウンターの上に置かれた水槽の中で、 糸のように細い魚が泳いでいた。 …
今日から、 東京を経由して 新潟に出かけなければならない。 書類の不備を整えるため、 今朝は早くからアトリエに出ていたが、 思いの外、早く片付いてしまった。 暇ができてしまったので、 友人が手づくりした万華鏡を覗いて遊ぶ。 なんて美しいのだろう・…
「ファーラ・サビーナ」にある 「MODERN AUTOMATA MUSEUM」から 作品の製作依頼を受けたのは、 イラク戦争が始まったばかりの頃だった。 ファーラ・サビーナはローマの近く。 最高品質のオリーブ・オイルを 産出することで有名な町。 どこかで誰かが利益を得…