■ 古井ゆかさん

aquio2005-03-22

私はめったに衝動買いをしない。
それが生活に必要なものであれば、
吟味を重ねて買うことにしているが、
不必要なものは
百円均一のものでも買わない・・・。
山の中の生活を三十年も続けていると、
自ずと、
生活に必要な筋肉の部分と、
不必要な贅肉の部分の区別が出来るようになる。
山の中の生活にアルマーニのスーツは要らない。
しかし、ダンヒルのパイプは要る。
ポルシェは要らないが、
「ヨツール」の暖炉や
「KEF」のオーディオは要る。
山の中では見栄を張る必要はまったく無い。
見栄を張る相手もめったに見かけない。
人間よりも狸の方がより多く住んでいるのだから。
先日、
ある画廊で衝動買いをしてしまった。
柿渋で染められた布で作られた「豚のオブジェ」。
枕木の上に、
二匹の豚が乗っかっている。
フラリと入った画廊で、
眼と眼が合ってしまったのだ・・・。
作られたのは「古井ゆか」さんという女性。
そのデッサンの確かさと、
アレンジの意外性、
フォルムの美しさに眼が釘付けになる。
即、「これください」と言ってしまった。
今日は作品展の最終日。
画廊まで作品を受け取りに行き、
息子の店に飾る。
以前からそこにあったかのような、
確かな存在感があるではないか。
古井ゆかさん。
これからも、その活動を注目していくことにする。