■ 神戸〜新潟

aquio2008-10-06

神戸から金沢を経由して新潟に出かける。
この仕事に関わるようになってから、
昨月で丸四年という歳月が過ぎてしまった・・・。
四年も経てば、取り巻く環境も大きく変化してしまう。
なのに、この新潟の仕事は少しも前進しない。
これは先月の日記にも書いたことだが、
文章と同じように、
仕事にも「起承転結」があるように思う。
「起」はコンセプト。
大げさに言えば、その事業の哲学と言えるだろう。
「この目的のためにこの事業を起こす」という哲学。
この事業には「起」の部分がないから、
当然、「承」には移行しない・・・。
様々な人が様々な思惑を抱えて参加しているから、
計画は「転々々々々々々々々」と転がるばかり。
転々と転がるばかりであるから、
いつまで経っても「結」の部分が見えてこない・・・。
「今日、進展らしきものが見えなければ、私はこの事業から撤退しよう」、
とそう心を決めて臨んだ会議だった。
会議に充てられた時間は二時間。
ほとんど私一人が喋っているような会議だったが、
ま、それなりの進展らしきものが見えてきたように思える。
今日は「内田百聞」の「百鬼園随筆」と、
藤原伊織」の「テロリストのパラソル」の二冊を持って出かけた。
まずは「百鬼園随筆」の方から片付けることにしたが、
その文章の上手さについつい引き込まれてしまった。
「内田百聞」とは、頭のいい洟垂れ小僧がそのまま大人になったような人物であるな。
神戸から三度の乗換えを経て新潟までは片道六時間の道程。
本に没頭していたからだろう、アッという間の六時間であった。