■ 整理・その50 / カエルの王女

aquio2008-10-04

オークション・サイトで見つけた
ロシアの民話「カエルの王女」の飛び出す絵本。
表紙のタイトルも、中に書かれた文章も、
すべてはロシア語表記であるから、
いったい何が書いてあるのかさっぱり解らない。
しかし、物語のおおよそは記憶しているから、
絵を見れば、なんとなく物語の推移が理解できる。
王様には三人の王子がいた。
王様は三人の王子たちに矢を放たせ、
その矢の落ちたところの娘に結婚を申し込むよう、命令する。
ところが、三番目の王子の放った矢は汚い沼に落ち、
その矢をカエルが咥えてしまう・・・。
王子はカエルとしかたなく結婚するが、
実は、このカエルは醜いカエルの皮をかぶった美しい王女であった、
というような物語であったと思う。
話は変わるが、昔話には「三」という数字がよく登場する。
三兄弟、または三姉妹、または三匹の豚であったりするのだが、
どの話をとっても、
長男や長女は頭がゆるいか、または意地が悪い、
または怠け者というように設定されていることが多い。
ところが、末っ子は利発で働き者と設定されていたりするから、
私としては怒りを通り越して、哀しみさえ覚えてしまうことがある。
私は三人兄弟の長男であるが、
確かに、我が家においても、長男よりも次男、次男よりも三男と、
下にいくほど頭は良くなり、勤勉の度合いも上がっていく・・・。
実生活において、そのことは嫌というほど自覚しているにもかかわらず、
昔話においても、傷口を広げられ、止めを刺さされるてしまう・・・。
昔語の作者は、多分、三人兄妹の末っ子であるに違いない。