■ 講義

aquio2008-10-02

午後からK芸工大に出かける。
今日から週に一度、
おもちゃの概念やデザイン、
からくり人形の制作手法を教えることになっている。
私の講座は「現代クラフトB」と呼ばれているらしい。
二年生は陶芸か木工芸を選択することになっていて、
前期の終り頃までに、
学生たちはその選択を済ませておかなければならない。
昨年は五人の男の子たちが興味を持ってくれたが、
「さてさて、今年は何人の学生が集まってくれるものやら」、
などと考えながら車を南に走らせる。
午後二時四十分、授業開始。
今年は十二人の学生たちが集まってくれた。
昨年の授業を覗き見していた一年生たちが、
「おもちゃの世界」に興味を持ってくれたようである。
また、どうやら、昨年の授業を受けた学生たちが、
この世界の奥深さを伝えてくれたようでもある。
なかなかにいい傾向であるな。
昨年は傑出した学生が一人だけではあるが、いた。
どうやら、彼は金工とからくりに興味があるらしく、
金属を用いたからくり人形の制作に興味を持ったようである。
さて、今年はどうだろうか・・・!?
講義の最終日には、
それぞれがデザインしたからくり人形を提出するよう、学生たちには伝えておいた。
私の講義は選択必修であるから、提出される作品の良否が成績に反映する。
ま、何一つ機械の構造など知らない学生たちであるから、
いきなり複雑な機構のからくりなど作れるはずもない。
教えるのではなく、考えさせる。
それが一番の教育ではないかと思う。