■ 米

aquio2008-10-12

徳島のSさんから新米を頂戴する。
Sさんの奥様のご実家で収穫されたばかりの米。
Sさんからは先日も山ほどの酢橘を頂いたばかり。
わざわざこのことのためにだけ、
徳島から出かけてきてくださった、という。
Sさんとはもう二十年来のお付き合いになるが、
いつもいつも美味しいものを頂戴している。
先日も山ほどの酢橘を頂いたばかり。
ま、このお返しは仕事で、ということにしておこう。
米といえば、
Iさんが家業を廃業したらしい。
Iさんの家は倉敷で三代続く米屋であったが、
「このままではお客様に迷惑がかかるから」、
というのが、その廃業の原因であった。
Iさんの話によると、
「もう、問屋が信用できない」、ということであった。
米屋は米問屋から米を仕入れてお客様にお届けしているのだが、
新米の中に古米が混ぜられていたり、
魚沼産のコシヒカリであるはずが、
実は他の地域のコシヒカリであったり、するらしい。
「真っ当な商いが出来なくなってしまった」
「日本人が日本人を騙すようになってしまった」、と嘆く。
長い間にかち得た評判を裏切っては看板が泣く、
とさっさと廃業を決めてしまったらしい。
「いささか短兵急な決断ではあるな」、とは思ったが、
こう!と決めたら梃子でも動かない、
曲がったことが嫌いなIさんらしい決断ではあるなぁ・・・。
Sさんから頂いた米を早速食べてみることにした。
新米は水分の含有量が多いから、いつもより水を少なめにして炊いてみた。
ホクホクとしてとても美味かった。