■ 月の雫か人魚の涙か

aquio2008-10-19

かねてより依頼のあった
「真珠」をモチーフとしたからくりのイメージ画が出来上がる。
一ヶ月前に簡単なイラストを提出していたのだが、
どうやら、発注もとの事務局では議論百出であったらしい。
神戸市と淡路島を結ぶ「明石海峡大橋」は
「パール・ブリッジ」と呼ばれているところから、
「からくりには是非パール・ブリッジを配してほしい」、
という要望が出たらしい。
「パール・ブリッジそのものを真珠で作ってはどうか」、
という意見も出た、という。
真珠をモチーフに、
からくりでファンタジーの世界を構築しようとしているのであるから、
あまりにも具体的というか、
説明の過ぎる表現は慎まなくてはならない。
ま、真珠の生産や販売に関わる方々からの依頼であるからして、
無下に否定もできないのであるが、
「パール・ブリッジを本物の真珠で作る、というのはどうかなぁ・・・」、なのであるね。
仕方がないからその折衷案として、
「真珠は月の雫」
「真珠は人魚の涙」
「パール・ブリッジを境界線にして、その上部は空の世界を表す」
「夜空に月を配し、星を真珠で表現する」
「パール・ブリッジの下部は海の底の世界を表す」
「海の世界ではマーメイドが泳いでいる」
「マーメイドの目からこぼれた涙が真珠になる」、というようなイメージを表現してみた。
さて、今度はどのように評価されるのだろうか・・・。
どちらにしても早く結論を出してもらわないことには、
制作のための時間がどんどん無くなっていく。
お金と時間をかければいいモノが出来る。
お金がないのであれば、それに倍する時間をかければいい。
しかし、時間がないのであれば、お金をかけるしか方法は残されていない。
お金もないけど時間もない。
これが一番困る。