■ MAX UND MORITZ

aquio2005-11-23

「Wilhelm Busch/ヴィルヘルム・ブッシュ」が
一八六五年に著した
「Max und Moritz/マックスとモーリッツ」。
ドイツでは知らない人がいないほど有名な絵本。
その「マックスとモーリッツ」のポップ・アップ絵本を入手する。
「マックスとモーリッツ」はドイツにおけるカリカチュア
いわゆる「戯画」の先駆けともなった有名な絵本。
物語は七つの章から構成されている。
マックスとモーリッツ、
二人の男の子たちが悪戯をしては大人を困らせる物語だが、
最後は、二人ともアヒルの餌にされてしまう・・・。
明治の時代、
この「マックスとモーリッツ」は翻訳され、
「腕白物語」というタイトルで日本でも出版されていたらしい。
マックスは「太郎」、モーリッツは「次郎」という名であったという。
私がポップ・アップ絵本に出会ったのは、
私が小学校三年生の頃であっただろうか・・・・。
もっとも、その頃の日本に「ポップ・アップ」という言葉はなく、
「飛び出す絵本」という名前が一般的であったと記憶している。
私が一番最初に出会った飛び出す絵本は、
あの「浦島太郎」の物語であった。
頁をめくると、
中国風の赤い建物が立ち上がってきたことを鮮明に覚えているが、
ひねくれた少年であった私は、
「竜宮城に来てみれば 絵にも描けない美しさ・・・と違うん?」
「絵にも描けない竜宮城がなんで絵に描かれてるんやろ・・・?」と、
大きな疑問を持ったものだった・・・。
問題意識を持った・・といえば聞こえはいいが、
何かにつけてイチャモンをつける子どもであったのかもしれない・・・。