■ ブランダールさん

aquio2004-09-09

ジョン・M・ブランダールさんが来日される。
今朝は五時に起きて関西空港までお迎えに行く。
「UNIMA/ウニマ/世界人形劇連盟」の
イングランドの会長でいらしゃったブランダールさんは、
人形劇の世界では知らない人がいないほどの著名人。
二年前の十月、スコットランドに住む知人を訪ねた時、
「今夜はグラスゴーであるパーティが催される」
「君も一緒に行かないか」と誘われた。
そのパーティの席上、
私の隣に座っていらっしゃったのがブランダールさんだった。
初対面の時の印象は「頑固爺」。
あの人形劇「サンダーバード」に出てくる「パーカー」、
ブランダールさんはそのパーカーの作者としても知られている。
パーカーはロンドン東部の貧民街の生まれ。
いつかは西部の陽のあたる場所に出ていきたいと切望しながらも、
ついつい悪事に手を染めてしまい、
レディ・ぺネロープの執事として働くまでは、
金庫破りの名手、拳銃使いの名手として活躍していた。
その時代のパーカーのニックネームは「ノーズ」。
そんな経歴を持たされたパーカーだが、
「日本の浄瑠璃人形や能面の技法と考え方に
大きな影響を受けてパーカーの頭(かしら)を制作した」と
ブランダールさんは証言されている。
今日から約十日間、
ブランダールさんは日本に滞在される。