■ オットー・シュタイナー

aquio2004-09-08

岡山県現代玩具博物館
この博物館には1951年に造られた
「OTTO STEINER/オットー・シュタイナー」の
子ども用ピアノが置いてある。
1951年といえば昭和二十六年。
第二次世界大戦が終わって六年目にあたる。
日本ではまだまだ経済の復興も
おぼつかなかった時代。
日本の国民は
その日の糧を得るために汲々としていた時代。
同じように敗戦国であったドイツでは、
次の世界を担っていく子どもたちのために
本物の素晴らしいピアノを製造していた。
普通、ピアノの白鍵の数は52、黒鍵は36だが、
シュタイナーの子ども用ピアノの白鍵の数は43、
黒鍵の数は30となっている。
通常のピアノの白鍵の前幅は約1メートル20センチ強、
オクターブ幅は約17センチ弱になるように造られているが、
シュタイナーのものは
前幅約1メートル10センチ、
オクターブ幅は15センチになっている。
本物のピアノをそのままほんの少し小さくしたピアノ。
音階は正確だし、ピッチも正確。
子ども騙しではなく、子どもにこそ本物で遊んでほしい。
オットー・シュタイナーのピアノは
現代玩具博物館のシンボルとして大事に展示されている。