■ ENZO MARI/エンツォ・マーリ

aquio2004-11-27

一九五七年、イタリアのミラノに、
子ども用の玩具や日常品のデザイン、
アートのプロダクトを手掛ける会社が設立された。
会社の名前は「DANESE/ダネーゼ」。
設立者はダネーゼ夫妻。
ダネーゼの中心となって活躍したデザイナーは、
ブルーノ・ムナーリ」と「エンツォ・マーリ」の二人。
マーリのデザインによる、
一つ一つの形が究極にまで単純化された組み木、
「16の動物」と「16の魚」。
その16の動物が登場する絵本「シーソー」・・・。
トレーシング・ペーパーの特性を利用した、
ムナーリの手による絵本「霧の中のサーカス」や、
小さな図書館とも言える「プレブックス」・・・。
それら、ダネーゼの絵本やおもちゃを見る度、
触れる度に、今でも新鮮な感動を覚える。
残念ながら、
ダネーゼはその活動を一九九一年に停止してしまったが、
今朝、
新生ダネーゼから「シーソー」の復刻版が届く。
広げると、長さが四メートルを超えてしまう絵本。
絵本には一言の文字も書かれてはいないが、
そこには多彩な物語が描かれている。