■ 惑

aquio2005-01-02

四十而不惑
昨日の日記に
「惑」という文字を書いていて考えたこと。
天球上で相互の位置をほとんど変えず、
自ら発光したりする天体のことを「恒星」と呼ぶ。
「恒」は「常に変わらない」というような意味。
そして、その恒星の配置を
便宜的に様々な形象に見立てて区別したものを
「星座」と呼んでいる。
春の星座、夏の星座、秋の星座、冬の星座。
ほとんどその位置を変えることなく、
星座は天球上を巡っていくが、
同じ天球上にあって、
刻々とその位置を変化させる星がいくつかある。
天球上を「惑う」ように動く星々のことを、
古代中国の人々は「惑星」と呼んだ。
水星、金星、火星、木星土星・・・。
惑星は太陽という恒星の周囲を公転しているのだが、
地上から観ると、
まるで惑うように動いて見えることから、
それらの星々は惑星と呼ばれた。
そして、
その惑星の動きが
人間の運命や運勢を支配する・・・と考えたのだ。
占星術の始まり。
先行き不透明な時代を反映してか、
「占い」が流行りであるらしい。
水晶玉やトランプ、
星の動きなどで人間の運命が決められてたまるものか。
とは言うものの、
運のいい悪いは、確かにある・・・。
どう考えればいいのだろうか。