■ 欲

aquio2005-01-01

吾十有五而志于学
三十而立
四十而不惑
五十而知天命
六十而耳順
七十而従心所欲不踰矩
約二千五百年前の「孔子」の言葉。
四十歳にして惑うことがなくなり、
五十歳にして天命を知る。
六十歳になると何を聞いても動じなくなり、
七十歳では、心の欲するままに行動しても
道を誤らなくなった・・・。
堂々たる人生ではないか。
孔子は四十歳で惑わなかったが、
私はこの歳になっても惑うことが多い。
なぜこうも惑うのか・・・。
「欲」があるからだろう。
欲には「低い欲」と「高い欲」がある。
高い欲が満たされた時、人は充足を覚え、
低い欲が満たされた時、人は不足を覚える。
不足を覚えた時、
人はもっともっとと、更なる欲を満たそうとする・・・。
欲に際限はないが、人生には際限がある。
欲を制し足ることを知る。
なかなかに難しい作業ではある・・・。
欲があるから前に進めるということもあるが、
前に進むばかりが人生でもあるまいに、とも思う・・・。
年頭にあたり思うこと。