■ 猫と息子と私

aquio2005-01-04

息子は猫と暮らしている。
一年ほど前のこと。
富山市の国道で事故に遭い、
瀕死の重傷を負っていた子猫を、
息子は動物病院に運び込んだ。
まだかすかに息があったらしい。
見捨ててはおけなかったのだろう。
手当の甲斐があり、
子猫は奇跡的に回復したが、
「この猫をどうします?」
「引き取り手が無いのなら、保健所に連絡します」
「せっかく助けた命ですよ・・・」。
獣医師の言葉に押されて、
息子はその猫と暮らすことになった。
時々、私は息子のアパートを訪れることがある。
時々、猫は私の寝床に潜り込んでくることがある。
なかなかに可愛い。
数ケ月前の朝、
パジャマに血が滲んでいることに気付いた。
鏡に背中を映してみると、
左肩に猫の爪痕がついていた・・・。
昨日の朝、
パジャマに血が滲んでいることに気付いた。
鏡に背中を映してみると、
右肩に猫の爪痕がついていた・・・。
結構、傷は深い。
私の背中で爪研ぎでもしているのだろうか。
「痛くて眼が覚めるんじゃないかなぁ、普通は?」と、
息子に笑われる。
「赤いマニキュアをした猫じゃないの?」と、
女にからかわれたらどうしよう。
ま、そんな相手もいないか・・・・。