■ OWEC

aquio2006-01-08

OPEC」という組織がある。
「Organization of
 Petroleum Exporting Countries」
つまり、「石油輸出国機構」のこと。
昨日の日記を書いていて、
「OWEC」という組織を作ったらどうかと思いつく。
「Organization of
Water Exporting Countries」
つまり、「水輸出里機構」の略。
濫觴/らんしょう」という言葉がある。
「其源可以濫觴
「大きな川も水源にさかのぼれば、
觴(さかずき)が濫れる(あふれる)ほどの小さな流れでしかない」
というような意味の言葉。
どんなに大きな川であっても、
その源を遡れば、雫がポトポトと垂れるほどのものでしかないのだ。
その雫が集まって大河となるのだが、荒れた山に雫は集まらない。
荒れた山に雨が降ると、雨は濁流となって一気に海まで流れ落ちる。
現在、日本の山里は高齢化と過疎化に悩まされている。
農業と林業の後継者がいないのだ。
もともと、山は里に住む人々が関わってきたが、
日本の農業が滅びようとしている現代において、林業もまた滅びようとしている。
「OWEC」を組織したらどうだろうか。
水道代を支払っている家庭から料金を頂戴するのだ。
水道代を支払っている家庭が二千万世帯あると仮定する。
月に二百円、ミネラル・ウォーター一本分の金額を頂戴するとして、
200円/月×20,000,000世帯=4,000,000,000円/月・・・となる。
年間にして四百八十億円・・・。
この金を「OWEC」の基金として、山の保全に充てるのだ。
四百八十億円のうち、
その半額を広葉樹の苗木の購入等に充てるとして、
残りは二百四十億円・・・・。
それで山里で暮らしたいと希望する若者たちを雇い、給料を支払う。
年間給与を一人につき五百万円と計算すると、
24,000,000,000円÷5,000,000円/年=4800人。
四千八百人の若者たちに支払いが可能ということになるが、どうだろうか。
山里に若者が定住するということになるが、どうだろうか・・・。
蛇口をひねれば水は出てくるが、
水道料金の中に「山の保全」の代金は含まれていない。
山が滅ぶ時、水もまた滅びる・・・・。
都会に住む人々はそのことを知らないのだろうか。
それとも無関心なのだろうか・・・。