■ 敵情視察

aquio2006-06-28

神戸に新しいレストランが開店した。
若者たちの間で評判になっているらしい。
イタリア料理の店を経営する息子と出かける。
ちょっとした敵情視察といった感じ。
シャンペンを飲みながら、
まずはシーザーズ・サラダを注文する。
サラダは野菜の新鮮さとドレッシングが命。
味は、ま、こんなものだろうと思うほどのものであった。
しかし、
その皿の盛り付けはなかなかに素晴らしい。
野菜のカッティングに工夫が見られる。
「意表をつく出し方だなぁ」、と息子は感心していた。
ウエイトレスのお嬢さんの笑顔は完璧。
言葉遣いにも訓練が行き届いている。
二杯目のシャンペンを飲みながら、
和牛のカルパッチョを頼む。
味はイマイチであったが、
ウエイトレスのお嬢さんの笑顔がいいから、許すことにする。
このお嬢さんはお酒を勧めるのがとても上手い。
なかなかのテクニシャンと見た。
「もう一杯いかがですか」、とシャンペンを勧められる。
ついつい三杯目を注文してしまったではないか。
ついでにマルガリータと子牛のカツレツを注文する。
マルガリータはとても美味しかったが、
どうも「肉」の扱いが不得手であるように感じられる。
インテリアはイタリアの匂いがまったくしない。
「イタリア料理をニューヨークの感覚で食べる」、
一言で表現すると、
レストランはそんな感じの店だった。
チーフらしき男の目つきが少々気にはなったが、
ま、及第点をあげてもいいのではないだろうか。
息子の店と比べ、
勝っている点もあれば劣っている点もある。
息子には勉強になったのではないか、と思う・・・。