■ 秋

aquio2006-09-12

とうとう今夏もエアコンを使わず仕舞いに終わった。
使わなかったというか、
そもそも私の部屋にはエアコンが設置されていない。
ご近所でエアコンを設置していないのは、
どうやら私の部屋だけであるみたい・・・。
私の部屋はアパートの三階にある。
蚊も飛んでこなければ、蝿も飛んでこない。
快適な住空間ではある。
窓を開け放って寝ることのなんと快適なことか。
夜ともなれば六甲山からの風が部屋を通り抜けていく。
ジジイの独り住まいであるから、
出歯亀も私の部屋だけは避けて通るようである。
しかし、その六甲山の夏も終り・・・。
あと三週間もすれば衣替えの季節に入る。
「秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる」
風はいったいどのような音を立てたのだろうか・・・。
なんとも透明感のある歌ではある。
昨夜は「筒井康隆」の「コレラ」を読みながら寝てしまった。
カミュ」の傑作といわれる「ペスト」を意識した作品。
これが抱腹絶倒の短編であった。
ひょっとしたら、笑い声が隣室にまで聞えていたかもしれない。
ひょっとしたら、
「あの部屋の住人は変!」、という噂が立つかもしれない。
さて、明日から一泊二日の予定で東京に出張。
激務が待ち構えている。
今日は早く帰ってサッサと寝ることにしよう。
今夜は何を読みながら眠ることにしようか・・・。