■ MEPHISTO

aquio2006-11-12

ドイツに出発するまであと二週間。
ドイツの冬はとても厳しい。
底のしっかりとした靴を履いていなければ、
足の裏から石畳の冷たさが這い上がってくる。
そんなワケで、昨夜から靴の手入れを始める。
汚れを落とし、ミンク・オイルをすり込む。
ミンク・オイルが充分に染みわたったところで、
乾いた布で磨き上げる。
なかなかに楽しい作業ではある。
黒の「MEPHISTO/メフィスト」を磨いていて、
ソールとアッパーが剥がれていることに気付く。
五年ほど前に買った「AIR-JET」。
剥がれは爪先部分から踵部分にまで広がっていた・・・。
今朝、取扱店に連絡をとる。
「一年以上履かなかったのではないか?」
「長期間履かないでいると、そういうことが起きることも、ある!」
「ソールとアッパーの中間にはフエルトが敷かれている」
「フエルトが湿気を吸うと、そういうことが起きる」
「靴は履いてこそ靴!」
取扱店の答えはそのような内容であった・・・。
記憶を辿ってみる。
確かに、ここ一年ほど履いていなかった。
しかし、完璧に修理はできるらしい。
しかし、修理には一ヶ月ほどかかるらしい。
さて、ミュンヘンオペラ座には何を履いていこうか。
困った・・・。