■ クリスマス・ピラミッド・その1

aquio2006-11-14

午前二時、胸騒ぎを覚える。
アトリエの鍵を開け、メールをチェックする。
ドレスデンの飛行場でアクシデントがあった」
「飛行機にエンジン・トラブルがあった模様」
「彼らはフランクフルトから別便でそちらに向かう」
「韓国のソウル経由で日本に向かうことになる」
「到着は15:05になる予定」
ザイフェンのフランケさんから緊急のメールが届いていた。
メールをチェックしていなければ、
予定通り午前六時にアパートを出発していたところ。
これが「虫の知らせ」、というものなのだろう。
午前九時、
すべての関係者に連絡を取り、予定の変更を告げる。
午後三時半、ガーレンツの職人たちが無事に到着する。
手配していたタクシーで神戸のホテルに向かい、
作業を始めるまで部屋で寛いでいただくことにする。
一つ歯車が狂うと、すべてが狂ってくる・・・。
午後十時半、コンテナ便が現場に到着。
到着と同時に作業開始。
送られてきたクリスマス・ピラミッドは想像以上の出来栄えだった。
疲れが吹き飛ぶ。
総重量約一トンのクリスマス・ピラミッド。
ガーレンツの職人たちと協力して館内に運び込む。
今夜の作業はここまで。
無理をしないことにする。
明日はもっとハードな夜になるだろう・・・。
午前一時、尼崎からアパートに向かう途中、
深夜営業のカフェでコーヒーを飲み、眠気を払う。
アパートに帰り着いたのは二時半を過ぎていた。