■ ボレロやねん

aquio2007-01-26

午前十時、M市における会議に出席。
白鷺の上に「円仁」が乗ったからくり人形の
プレゼンテーションを行う。
第一回目のプレゼンであるから、
詳しい図面までは描ききれなかったのだが、
クライアントには気に入っていただけた様子。
「これで行きましょう!」、という返事を頂戴する。
ほとんど徹夜で絵を描いた、その苦労が報われる。
横幅一千五百ミリ、長さ一千二百ミリのからくり人形。
会議を終え、車を走らせて神戸に帰る。
今夜は「西本智美」さんのコンサートを聴きにいく予定がある。
昔、「ショパン」のノクターンを聴き比べたことがあった。
奏者は「アルトュール・ルービンシュタイン」と「フー・ツォン」の二人。
同じ楽譜をもとにしたピアノ演奏でありながら、
解釈が違えば演奏がこうも違うものか、と驚いたことがあった・・・。
ルービンシュタイン」の演奏はとても軽やか。
月の滴がハラハラと落ちてくるようなイメージがある。
それに比べ、「フー・ツォン」の演奏は少し重い。
月の滴がツーと糸を引きながら落ちてくる。
西洋と東洋の違いと言えばそれまでなのだが、
「フー・ツォン」の演奏の方が、やはりシックリと身体に馴染む・・・。
「西本智美」さんのコンサート会場は満席であった。
演奏は「大阪フィルハーモニー」。
徹夜の疲れが出たのか、ほとんどウツラウツラと眠ってばかりいたが、
ボレロ」の演奏はまずまずの出来であったように思える。
しかし、やはり大阪だからなのだろう、
どことなく演奏は「ボレロでんねん」、または「ボレロやねん」的であった。
そう聴こえてしまったのだから、仕方がないのであった・・・。