■ Wさん

aquio2007-04-19

昨日は新潟にいた。
今日は東京。
少しも休ませてはいただけない。
鮫は泳ぎを止めると窒息してしまうという。
死ぬまで泳ぎを止めるワケにはいかないらしいが、
ひょっとしたら、
私も鮫に似た体質なのかもしれない・・・。
午後五時、
おもちゃデザイナーのWさんのアトリエを訪れる。
Wさんにお会いするのは本当に久しぶり。
テキパキと仕事の話を片付け、
糀谷駅前の蕎麦屋に向かう。
とてもお洒落な雰囲気の蕎麦屋
今から二十年前、
もうその頃には、Wさんは日本を代表するおもちゃデザイナーでいらっしゃった。
私が池袋のロフトで初の個展を開いた時、
Wさんはわざわざ会場まで足を運んでくださり、
朝日新聞のコラム欄に私の紹介記事を書いてくださった。
その記事がきっかけとなり、
私はおもちゃデザイナーとしての足がかりを得ることができた・・・。
私にとり、Wさんは大の恩人なのである。
車の話、社会主義の話、毛沢東の話、おもちゃの話、
子どもの話、女の話、ビジネスの話・・・・。
会話の内容は多岐に渡ったが、
実に有意義で楽しいひとときであった。
Sさんを交え、四時間は飲んでいただろうか。
舞茸の天婦羅が美味かった。
仕上げの蒸篭蕎麦も美味かった。
神戸において、この十月六日から「神戸ビエンナーレ2007」が始まる。
Wさん、おもちゃデザイナーのNさん、造形大のK教授、そして私。
この四人が一週間ずつ、
おもちゃを通して神戸の子どもたちと関わることになった。
さて、私は何をしようか・・・。
Wさんにはすっかりご馳走になってしまったが、
十月にはまた神戸でお会いできる。
今夜のリターンマッチは神戸で、ということにしておこう。