■ SPIELBILDERBUCHER

aquio2007-04-27

今日、ミュンヘンにお住まいのGさんから
「SPIELBILDERBUCHER」が届く。
約三百三十冊ものしかけ絵本が紹介されている書籍。
そもそも、この本の存在を教えてくださたのは、
やはりミュンヘンにお住まいのFGさんだった。
FGさんはミュンヘン
国際児童図書館に勤務されていらっしゃる女性。
今年の二月、
ミュンヘンでFGさんにお会いする機会を得たが、
「この本は二千冊だけ印刷された本です」
「この本は館外持ち出し禁止に指定されています」
「見るだけですよ」
「コピーをとることも禁止されています」
「私がトイレに立った隙に盗んではいけません」、
という条件付きで見せていただくことができた。
見れば見るほど欲しくなる本であった・・・。
著者は「SALZBURGERMUSEUM/ザルツブルク博物館」の
学芸員でいらっしゃる「PETER LAUB」さん。
過日、Gさんを通じ、
「PETER LAUB」さんにコンタクトをとることができた。
「SPIELBILDERBUCHER」を入手したいという意向を伝えていただいたのだが、
その答は、
ザルツブルク博物館にも一冊だけしか残っていない」
「この一冊は資料として保管しなければならない」
「多分、もうどこを探しても見つからないだろう・・・」、というものだった。
「では、カラー・コピーをとってくれないか?」、と交渉していただいたところ、
その答は「OK」であったが、
いつまで経ってもコピーは届かなかった・・・。
再度Gさんにコンタクトをとっていただくと、
「奇跡的に一冊残っていた」
「しかし、この一冊はお売りするワケにはいかない」
「他の博物館との書籍の交換用に残されていた一冊である」
「英語、またはドイツ語で書かれた書籍となら交換しても、いい」、
という答が返ってきた。
交渉の結果、数年前に出版した拙著との交換が成立する。
海老で鯛を釣るような結果になってしまったが、
ま、これでいいのだ。
今、しかけ絵本について執筆の話がS社から持ち上がっている。
「SPIELBILDERBUCHER」、
大いに活用させていただこう、と思う。