■ 乙女文楽

aquio2007-05-30

熱は下がったが、まだ咳が出る。
午後二時、車にリンさんをお乗せし、
大阪の梅田に向かう。
今日は「乙女文楽/おとめぶんらく」の
「桐竹繭沙也」さんとお会いしなければならない。
「繭沙也」と書いて「まさや」とお読みする。
午後三時二十分、約束の場所に到着。
「桐竹」さんはすでにお待ちであった。
「乙女文楽」については
インターネット等で詳しく紹介されており、
この日記ではその説明を避けるが、
その「乙女文楽」を、
今、イタリア・シシリーの人形劇博物館が招聘しようとしている。
「乙女文楽」は昭和の初期にその歴史が始まったと聞いている。
八十年近くの歴史があるのだから、
ま、これも伝統芸能の一つに数えてもいいのではないだろうか・・・。
「桐竹」さんは英語が喋れない。
リンさんは日本語がほとんど喋れない。
「え〜い、ままよ」と通訳をかってでたのだが、
はたしてあれでよかったのだろうか。
双方から「話が違う」なんていうクレームが出なければいいのだが・・・。
午後五時、「桐竹」さんとお別れして神戸の職場に向かう。
職場には「三代目・天狗久」の手による「八百屋お七」が届いていた。
「三代目・天狗久」による浄瑠璃人形。
徳島にお住まいのNさんが寄贈してくださったもの。
さすがは「天狗久」。
素晴らしい出来栄えの人形ではある。
まだ少女の面影を残す頭(かしら)ではあるが、
上からのぞくと、頭は憂いを含んだ女の顔になる。
下から見上げると、頭は目を吊り上げた狂女の顔になる・・・。
素晴らしい・・・。
大事に保管し、後世に伝えていくことにしよう。
それにしても、今日は「文楽」と「浄瑠璃」の一日であったな。