■ お正月

aquio2008-01-01

昨夜は楽しいひとときだった。
桂三枝」の創作落語もなかなかのものだった。
日本の話芸の真髄を見た思いがする。
年越しのコンサートが終わった後、
指揮者でいらっしゃるSさんとその奥様、
パントマイマーのIさんらに挨拶を済ませる。
Iさんのお父さんとは旧知の間柄。
つい先日もドイツにご一緒したばかり。
電車で帰ろうとしたら、
Kさんが職場の近くまで送ってくださるという。
ありがたく便乗させていただくことにした。
同行していたSちゃんを自宅に送り届け、
アパートに帰り着いたのは、午前四時を少し過ぎていた。
こうなると、目が冴えてしまって眠れない・・・。
仕方がないから、眠らないことにした。
「一年の計は元旦にあり」、というが、
「禍福は糾える縄の如し」であり、「人間万事塞翁が馬」なのである。
従って、一年の計など立てようがないのであるが、
元来、私は能天気な性格であるから、
自分が苦しみにのたうち回っているシーンなど、どうしても想像できない。
昔、「城山三郎」の小説に「毎日が日曜日」というのがあったが、
そのタイトルを借りれば、私は「毎日がお正月」的な性格であるといえる。
妻からも「おめでたい」などと言われ続けているのであるから、
ま、自他共に許す性格であるといえる。
昔、あの「松下幸之助」が、
ある講演会で、「事業を発展させる秘訣は何か?」、と質問されたことがあった。
松下幸之助」の答えは、「それは『運』です」、というものだった。
質問者は鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしていたらしいが、
成功への秘訣があるとすれば、世間は成功者で溢れかえるではないか。
「事業を発展させる秘訣があるとすれば、それは『運』というものだろう」
正しくその通りであると思う。
さすがは「松下幸之助」であるね・・・。
確かに、世間には運のいい人と運の悪い人がいる。
人の世界は人が動かしているのであるから、
少なくとも、人から愛されない人間に幸運は巡ってこないのではないだろうか。
そのように思う。