■ 青山
今、ある田舎の地域振興に関わっているのだが、
私が提出した振興策は受け入れられそうにない。
その理由はただ一つ。
私が「余所者/よそもの」であるからである。
「余所者は信用ならん」、
とその田舎の長老議員がそう息巻いているらしい。
田舎者特有のメンタリティが田舎を駄目にしている。
どうしてそのことに気が付かないのだろうか。
心が狭すぎる・・・。
しかし、何とかしなければならない。
懸案であった事項を解決させるため、
原宿の「表参道ヒルズ」の辺りから、
裏道を抜けて青山三丁目のR社に向かう。
昔、表参道と青山通りが交差する辺り、
交番のすぐ裏手に「VAN」という名の喫茶店があったはず。
今から三十五年ほど前、私はこの辺りで働いていたことがある。
街はすっかり変ってしまっていたが、
「VAN」は昔の佇まいのまま生き残っていた。
R社における会議の内容を想定しながら、冷たいコーヒーを飲んで昔を懐かしむ。
R社における会議はうまくまとまった。
一歩後退・一歩前進、といったところか・・・。
午後五時、目黒にある「pen」編集部を訪問。
午後七時、目黒から高輪に移動。
ポルトガル料理を食べさせてくれる「マヌエル・シュラスケリア」において、
編集部のHさん、Kさんと夜が更けるまで会話を楽しむ。
実に美味い料理を出す店だったな。
Hさんにはすっかりご馳走になってしまった。