■ 被着羊皮的狼

aquio2008-06-21

今日も朝から霧雨が音もなく降っている。
今日は今年二度目の「からくり塾」の日。
皆さんに制作上の注意点等を述べながら、
合い間を見つけて、新しい作品の制作に取り掛かる。
新しい作品のタイトルは「被着羊皮的狼」。
つまり、「羊の皮を被った狼」。
横二十センチ、縦三十センチ、
奥行十センチの箱の中にベニヤ板で作った「狼」を置く。
ベニヤ板の模様が狼の毛並みを連想させる。
この狼が羊の皮を被るのだが、
羊の顔のデザインが今一上手くいかない。
眼の位置が少しでも外側にずれると、なんとも間の抜けた顔になり、
眼の位置が内側にずれると、とたんに羊の顔ではなくなってしまう。
とても難しい・・・。
ハンドルを四回ほど回転させると羊が「メェー」と鳴き、
八回ほど回転させると、狼が羊の皮を脱いでその顔を現す、という仕組み。
その仕組みの設計図も出来上がっているのだが・・・。
話は変わるが、
今から四十三年ほど前、
「羊の皮を被った狼」、とそう呼ばれる車が発売されたことがあった。
「日産」と合併する直前の「プリンス」が作った「SKYLINE 2000GTB」、がその車。
あれはその前年だったか、
第二回日本グランプリで、「スカイライン」が「ポルシェ」を抜き去るシーンがあったな。
式場壮吉」が操る「ポルシェ」と「生沢徹」が操る「スカイライン」の一騎打ち。
今も語り継がれる名場面だが、
あれから四十四年、「式場」も「生沢」もいい歳のお爺さんになっているのだろうな・・・。