■ 浦島太郎

aquio2008-11-09

「浦島太郎」と亀のデザインを仕上げる。
からくり人形であるから、
どの部品をどう動かすか、を考慮しながら、
デザインも考えなくてはならない。
横幅二メートルの舞台の上を、
「浦島太郎」を乗せた大きな亀が行ったり来たりする。
その構造はH君が考案してくれているのだが、
すべてを木で作ろうとしているのであるから、
自ずと、そこには限界といったものがある。
亀の大きさは、
そう、その長さは四十センチほどにもなるだろうか。
重さはどれくらいになるだろう・・・?
駆動部分に重さが加われば、
当然、駆動部分に負荷がかかってしまう。
軽く作らないことには動きが渋くなってしまうのだ。
「浦島太郎」の首を左右に振らせ、
釣竿を上下に持ち上げさせる、ということも考えたが、
それでは余計な部品が加わることになり、重さも増してしまう・・・。
そのあたりの塩梅が難しいところなんだよな。
また、同じ舞台の上では、
玉手箱を開けたとたん、煙が噴き出し、
「浦島太郎」の顔が白髪頭の爺さんに変わる、
というシーンもからくりで表現しなければならない。
そのためには、
「太郎」の顔をできるだけシンプル、かつ、若々しく作っておかなくてはならない。
顔を表現するため、直径四十ミリの木球をいくつか用意したが、
はたしてこれで間に合うか・・・?
前の日記にも書いたが、からくりの制作は「cut and try」。
試行錯誤が一番の早道なのでが、今となってはその時間が残されていない。
のんきに日記など書いている場合ではないのだが、
ま、手馴れた作業ではあるから、
ま、何とか間に合うだろう・・・。