■ ピノキオ

「鼻を長く伸ばすだけでピノキオに見えるで」、
と高を括っていたのだが、
困ったことに、
そのピノキオのデザインがなかなか仕上がらない。
「鼻が高いこと」
「全身が木で出来ていること」
「手足の関節のピンが見えること」
「ディズニーのピノキオには似せないこと」、
などの条件を加味して描いているのだが、
何度描き直しても、
どこかしらディズニーのピノキオの姿に似てしまう。
頭の中からディズニーを追い出そうとすればするほど、
ディズニーに似てくるから困ってしまう・・・。
数年前には、
「ロベルト・ベニーニ」の監督・主演による「ピノキオ」が上映されたが、
あの映画の中でピノキオが着ていた衣装は白く、
まるでサーカスに出てくる道化師の「ビアンコ」のようであるから、
まったく参考にはならない。
ピノキオはイタリア産まれの物語。
その衣装をイタリアの国旗のように緑と白と赤に塗り分けてみたら、
イタリアのおもちゃメーカー「SEVI」の作るピノキオのようになってしまった。
また、緑と白と赤に塗り分けてしまったら、
他のからくりの色使いとはまったく異質な感じになってしまう・・・。
いっそのこと、
博多人形のようなピノキオを作ってやろうか、と思う。