■ 忘吾/ぼあ

aquio2004-08-26

三条河原町の割烹「忘吾」を訪れる。
この店のサービスはいつも素晴らしい。
板場の中は清潔感が溢れている。
フロアの女性たちの動きもキビキビと気持ちがいい。
小さなカマスの干物、焼き鱧と早松茸のお吸い物、
行者ニンニクがのせられた鰹のタタキ、
カマスの焼きしめ、天然のスッポンの茶碗蒸し。
本当に美味しい。
塩焼きされた太刀魚の美味いこと。
淡路島でとれたというウニの甘さといったら・・・。
「上品」とはこの店の料理のことを言うのだろう。
忘吾を訪れるたび、
ある有名料理店での出来事を思い出してしまう。
意匠を凝らしたインテリアだが、肝心の料理は不味い。
値段は驚くほど高い・・・。
職場の近くに「桜」という名の食堂があるが、
この店のオバチャンたちが作る料理の方がはるかに美味いのだ。
接客の基本ができていない慇懃無礼な態度の従業員たち。
ま、有名店で働いているという、
そのプライドの高さは結構なのだが、
なにもそんなに気取らなくても・・・、と思ってしまう。
そんな格好をつけただけの店が多いなかで、
忘吾のサービスはいつも自然で心地よい。
また来ることにしよう。