■ パイプ・その2

aquio2004-09-23

元町の商店街を歩いていた時、
ウインドウに飾られていた
一本のパイプが眼に入ってきた。
しばらく見入っていると、
商店の主らしき初老の男性が声をかけてきた。
「素晴らしいパイプでしょう」
「素敵な形ですね・・・」
店主はガラス戸を開けて、
パイプを手に持たせてくれた。
以前から私のものであったかのように、
しっくりと手に馴染むではないか。
「いかがですか?」
「なんとも手触りがいいですねぇ・・・」
「お気に召したのなら、少しお安くしますよ」
私は「限定」という言葉にも弱いが、
「安い」という言葉にも弱い。
で、「買います、買います」、とついつい言ってしまった。
「デュポン」の「ビリヤード・タイプ」、
「ピーターソン」のショート・スモーク用、
そしてこの「ダンヒル」の「ベント・タイプ」と、
これで三本のパイプが揃ったことになる。
今夜はどの銘柄の煙草を吸おうか・・・。