■ ドライビング・テクニック

久しぶりに笑った。
喫茶店で隣り合わせた若者たちの会話。
彼等の話によると、
雪道の運転は「オートマチック車」に限るらしい。
シフトをアップ・ダウンさせる度に、
「マニュアル車」は
ガクガクと前につんのめりそうになる。
雪道ではそれがスリップの原因になるというのだ。
「おいおい、それは
君のクラッチ・ミートが下手だからだよ」と、
喉元まで声が出かけたが、
面白いから最後まで聞いていることにした。
間違いだらけのテクニック談義。
オートマチック車が車であったりするものか。
あれは、
遊園地のゴーカートの延長線上にあるモノだと思う。
ハンドルを抱え込み、
様々なテクニックを駆使しながら
車と一体となって疾走する・・・。
オートマチック車では絶対に味わえない爽快感・・・。
「OUT IN OUT」
「HEEL AND TOE」
「SLOW IN／FAST OUT」
「FAST IN／FAST OUT」・・・等、
車の運転には様々な理論とテクニックがある。
セカンド・ギアで上った坂はセカンド・ギアで下りる。
サード・ギアで上った坂はサード・ギアで下りる。
サード・ギアで上った坂であっても、
状況によってはロー・ギアで下りる。
急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルは厳禁。
それが雪道における運転のセオリー。
アクセルを踏めば車のスピードは上がる。
しかし、
「制御」の方法を知らなければ、
車は制御不能に陥ってしまう・・・。