■ 危機一髪
昨日は午後七時に神戸を出発。
中国自動車道を走って自宅に戻る。
盆、正月、そしてゴールデン・ウイーク。
この時期の高速道路はとても走りにくい。
高速走行に慣れていない運転者のなんと多いことか。
追い越し車線をノロノロといつまでも走り続ける車、
ウインカーも出さずに車線を変更する車、
タイヤを軋ませながらカーブを曲がっていく車、
事故の無いのが不思議なほど・・・。
そして、加西のサービス・エリアは
まるでゴミ溜めのような状態になっていた。
彼方こちらにゴミが捨ててあった・・・。
福崎インターを一キロほど過ぎた辺り、
左カーブを曲がりきった辺りで、
走行車線をバックしてくる車があった。
福崎から播但道に入るつもりが行き過ぎたのだろう。
百キロを超すスピードで走っている車と、
同じ車線をバックしてくる車・・・。
双方の車間はアッという間に縮まってしまう。
急ブレーキを踏みながら急ハンドルを切って右側に逃げる。
車が大きく左右にロールする。
私の視認が遅れていたら、
もう少しで激突するところであった。
車を待避車線まで走らせ、胸の動悸が静まるまで待つ。
無謀な運転に怒りが込み上げてくるが、
冷静にならなければと、
「マイケル・フランクス」のCDをセットする。
上手いんだか下手なんだか、
相変わらずよく分からない甘い声が流れてくる。
深夜の赤坂や六本木をゆったりと流しながら聴きたいような音楽・・・。
高速道路で思い出した小咄。
高速道路を逆走している車のニュースがラジオから流れてきた。
ニュースを聞いていた男が妻の携帯電話に連絡を入れた。
男「おい、気をつけろ」
「お前が走ってる辺りで一台の車が逆走しているらしいぞ」
妻「それがねあなた、逆走しているのは一台だけじゃないのよ」
「次から次へと車が逆走してくるのよ・・・」