■ 行者にんにく
北海道の留辺蘂からYさんご夫婦がいらっしゃる。
大量の生の「行者ニンニク」と、
醤油漬けにした大量の行者ニンニク、
大量のマトン、
そして、ジンギスカン用の鉄鍋をお土産に頂戴する。
鉄鍋だけでも相当な重さがある・・・。
そんな荷物を北海道から持ってきてくださった。
今では高級食材として人気のある行者ニンニクだが、
北海道では山奥に自生しているらしい。
苗が食用に適するまで育つのに七年から八年かかるとか。
今では栽培されたモノが出回っているが、
野生のモノとは似て非なるモノであるらしい。
熊よけの鈴を鳴らしながら穫りにいってくださったらしい。
奥さんがそれを刻んで醤油に漬けてくださったらしい。
頭が下がる。
有り難い。
醤油漬けの行者ニンニクは
餃子にするととても美味しいらしい。
生の行者ニンニクは、
マトンと一緒に焼くといいらしい。
若い頃、
Yさんはあの世界的な彫刻家「砂澤ビッキ」の弟子であった。
彫刻に明け暮れる毎日であったらしい。
その後、
Yさんは音威子府(おといねっぷ)を離れ、
留辺蘂に居を移してアトリエを開設する。
そして、
Yさんのアトリエからも多くの作家が巣立っていった。
久しぶりにお会いしたYさんの顔色が優れない。
少し体調を崩しているとか・・・。
「北海道の寒さが身体に応える歳になってしまった」
「有馬温泉の近くにアトリエを構えたい」・・・という話。
これは何とかして差し上げねば。
明日にでも、
有馬に住む友人たちと相談してみることにしよう。