■ 荒鷲の要塞

マクリーンの「荒鷲の要塞」と、
フェリーニの「フェリーニのローマ」のＤＶＤを買う。
二枚で消費税込み一九九五円。
昔の名作が廉価で購入できるのは嬉しい。
「鷲の城」と呼ばれるドイツ軍最強の基地。
その基地に捕われているアメリカ軍将校を救うため、
英米混合の特殊部隊が編成される。
ドイツ空軍を装った輸送機、「ユンカースＪＵ５２」が
冬のババリア山中を飛んでいくシーンが美しい。
誰が味方で誰が敵なのか・・・。
どんでん返しに継ぐどんでん返しでプロットは進行していく。
「荒鷲の要塞」は「アリステア・マクリーン」が著した
同名小説を一九六八年に映画化したもの。
数知れず読んできた小説の中で、
この「荒鷲の要塞」は一二を争う内容であると思う。
原作に比べ、
映画の中ではかなりの部分が省略されていたが、
ま、これはこれで一級のハードボイルド映画であるとも思う。
なにより、
若い時代の「クリント・イーストウッド」がいい。
イーストウッドといえば、
テレビがまだ白黒であった時代の西部劇、「ローハイド」を思い出す。
「Rolin' rolin' rolin'」で始まる主題歌は一世を風靡したものだった。
カウボーイの「ロディ・イェーツ」を演じていたのがイーストウッド。
調理人の「ウィッシュボーン」役を演じていたのは誰だったろう・・・？
調理人見習いの「マッシー」を演じていたのは・・・？
次から次へといろんなシーンを思い出す。
「荒鷲の要塞」で共演していたのが「リチャード・バートン」。
バートンはカリフォルニア州「カーメル」を舞台にした映画、
「いそしぎ」で「エリザベス・テーラー」と共演していた。
バートンとテーラーは結婚したばかりではなかったか・・・。
「いそしぎ」の主題歌、
「The shadow of your smile」も一世を風靡したものだった。
後年、イーストウッドはそのカーメルの市長選に立候補し、
市長としての二年間の任期を勤め上げたはず。
それにしても、
昨日の夕食の献立は思い出せないのに、
昔のことはどうしてこんなに鮮明に覚えているのだろうか・・・。