■ PAPAS CAFE

aquio2005-07-01

映画「ローマの休日」の中で、
グレゴリー・ペック」が
「コール・コーヒー(正確には cold coffee)」と
カフェ・テラスの給仕に注文していた。
グレゴリー・ペック」を気取るつもりはないが、
以来、
私は「アイス・コーヒー」とは注文しないことにしている。
先月の二十四・二十五日は名古屋に出かけていた。
二十五日の名古屋は暑かった。
一杯のざる蕎麦が咽を通らないほど暑かった・・・。
高島屋の七階、
紳士雑貨のフロアの片隅にある「PAPAS CAFE」で、
そのコール・コーヒーを注文する。
店内は落ち着いた雰囲気。
客は私一人だけ。
パイプの煙を燻らせながら本を読んでいたら、
ドヤドヤドヤドヤ・・・と、
大勢のご婦人たちが入ってこられた。
「しまった、ここは BABAS CAFE であったか!?」と、
思わずガラス窓のロゴ・マークを確認したが、
ロゴ・マークはやはり「PAPAS CAFE」であった・・・。
時間は午後の二時。
PAPA たちは会社で忙しくしている時間ではないのか。
席に着くなり、大声でお喋りが始まる。
会話というよりも、私には怒鳴りあっているようにしか聞こえない。
コール・コーヒーを飲み残したまま席を立つ。
こういう状態を「多勢に無勢」というのだろう。
今も近くの喫茶店で打ち合わせを終えてきたばかり。
その喫茶店も大勢のおば様たちに占拠されていた。
なぜあんなに大きな声を出すのだろうか・・・?
とてもじゃないがあのパワーには太刀打ちできない。
彼女たちの辞書には「配慮」とか「遠慮」という言葉は無いのだろうか。
「夏痩せ」という言葉も無いのだろうなぁ、きっと。