■ 団塊の世代

aquio2005-08-09

岡山のテレビ局の取材を受ける。
番組のタイトルは「団塊の世代に学ぶ」、になるらしい。
確かに、
私は団塊の世代と呼ばれる側の人間ではあるが、
この私からいったい何を学ぼうというのだろうか。
なにかと義理ある人からの依頼であるから、
無碍には断れなかった・・・・。
自分の人生観や死生観、
今までに取り組んできたこと、
これから取り組もうとしていることを、
カメラに向かって話す。
ついついカッコいいことを喋ってしまった・・・。
なんてカッコ悪いことをしてしまったんだろう・・・。
あと二年もすれば、大勢の定年退職者が巷にあふれだす。
その数は七百万人とも八百万人ともいわれる。
いわゆる「二〇〇七年問題」。
私たちの世代は「エルビス・プレスリー」に産湯をつかい、
ビートルズ」の洗礼を受けて育った世代でもある。
ビートルズ初のアルバム「please please me」は
全世界に衝撃を与えたものだった。
ジョン・F・ケネディ」「ダイアナ・ロス」「マリリン・モンロー」「水木しげる
ベトナム戦争」「赤塚不二夫」「東京オリンピック」「ママス&パパス」
安保闘争」「007」「ボブ・ディラン」「ベン・E・キング」「フランク・シナトラ
キング牧師」「キューバ危機」「エド・サリバン」「男と女」「平凡パンチ
「媒図かずお」「白土三平」「ガロ」「ガガーリン」「YS11」「電卓」「MG5」
サイモン&ガーファンクル」「ヒッピー」「マリファナ」「サイケデリック
ローリング・ストーンズ」「ゼロの焦点」「アポロ11」「ピーコック革命」
U2事件」「巨人の星」「ビージーズ」「ビーチボーイズ」「マービン・ゲイ
「ピーター・ポール&マリー」「フォーク・ソング」「イージー・ライダー
寺山修司」「唐十郎」「プラハの春」「バニシング・ポイント
「学園紛争」「いちご白書」「家つき・カーつき・ババアぬき」・・・・。
あの、一九六十年代から一九七十年代にかけて、
私たちは多感な青春時代の真っ只中にあった。
人類が二度と経験できない稀有な時代であったと思う。
あの時代の出来事と文化が、
その後の私たちの人生に及ぼした影響は計り知れないものがある。