■ TAXI DRIVER

aquio2005-08-25

TSUTAYA
アパートから車で五分ほどのところにある。
つい最近、
そのTSUTAYAの近くのビデオ屋
二十四時間営業を始めた。
TSUTAYAは十二時に店を閉めてしまう。
夜更かし大好き人間にとって、
二十四時間営業という方針はとても嬉しい。
これからは贔屓にしてやろうと思う。
そんなワケで、
今夜は「ロバート・デ・ニーロ」の出世作となった「TAXI DRIVER」を借りてきた。
ベトナム戦争から帰還したタクシー・ドライバーの物語。
道路からは乳白色の水蒸気が立ち昇っている。
トニー・スコット」のサックスの調べにのって、
水蒸気の中から一台のイエロー・キャブがゆっくりと現れる。
イエロー・キャブのテール・ランプの辺りから、
「TAXI DRIVER」のタイトルが現れる・・・。
この最初のタイトル・シーンだけで、
私などは、「カッコイイナァ」と見惚れてしまうのだが、
あの一九七十年代の閉塞感を体験した者でしか、
この映画のもつ深い意味は理解されないのではないだろうか・・・。
タクシー・ドライバーが製作された翌年、
ジョン・トラボルタ」の、あの「サタデー・ナイト・フィーバー」が封切られる。
ブルックリンに住む若者の日常を描いた映画であり、
世界中にディスコ・ブームを引き起こした映画でもあったが、
その背景にも時代の閉塞感があったように思える。
デ・ニーロのタクシー・ドライバーは暴力によって、
塗装店に勤務するトラボルタはダンスによって、
その鬱屈した日常に変化を見出そうとしたのではなかったか、
とそう思う・・・。