■ 恋愛適齢期

aquio2005-08-29

ジャック・ニコルソン」と「ダイアン・キートン」による
ラブ・コメディ、「恋愛適齢期」を観る。
仙台にお住まいのMさんイチオシの映画。
大人の・大人による・大人のためのラブ・コメディ。
ニコルソンの役どころは、
人から愛されることは知っていても、
人の愛し方を知らない初老の男・・・といったところ。
餌(金)を巣(家)に運ぶ役目も終え、
子孫を残す作業能力もすっかり衰えてしまった・・・。
そんな男たちのことを、
女たちは「粗大ごみ」とか「濡れ落ち葉」と呼んで軽蔑してきた。
今は、「わしも族」という言葉があるらしい。
何もすることがない、何をしていいか分からない。
女房が行こうとするところ、やろうとすることに、
「わしも、わしも」と、
金魚の糞のようについてまわる男たちのことをそう呼ぶらしい・・・・。
ま、しかし、どれもこれも私の仲間たちには無縁の呼称ではある。
古女房といたす時にはバイアグラが必要である世代だが、
愛人といたす時には不必要と豪語する不良ジジイたちばかり。
「オッ、この失敗はAさんがやりそうなコトだなぁ」とか、
「ウフフ、この台詞はBさんが言いそうな台詞だな」とか、
映画は思い当たるシーンの連続であった。
久しぶりに大笑いできる映画であった。
前の日記にも書いたが、
あと二年もすれば大量の定年退職者が巷に溢れだす。
いわゆる二〇〇七年問題だが、
我々は自分の力を信じて生き抜いてきた。
評論家たちにしたり顔で心配されるほどヤワな男たちではない。
精神も肉体もまだまだ現役なのだ。
ビートルズローリング・ストーンズを聴いて育った男たちなのだ。
「素敵な恋をもう一度」と、
そう本気で願う元気のいいジジイたちが巷にあふれる時代がやってくる。
ミック・ジャガーのような元気のいいジジイたちが巷に溢れるのだ。
女房たちが邪魔者扱いされる時代がやってくるのかも知れない・・・。