■ ボレロ
東京にお住まいのOさんから
「ボレロ」の楽譜を送っていただく。
「ラヴェル」の「ボレロ」を題材に、
からくり人形を作ることを思いついたのだ。
ダンダダダダンダダダダンダンダンダダダ・・・。
小太鼓が奏でるリズムを人形で表現したかったのだが、
あらためて楽譜を見て愕然としてしまった・・・。
キリのいいところまで人形の腕を動かすとすると、
四部音符の角度を20度、
八分音符を10度と計算すると、
20度×06=120度・・・①
10度×18=180度・・・②
①と②を合算すると、
もうそれだけで300度もの角度が必要になってしまう。
残りの60度をどう使えばいいのだろうか・・・。
四部音符の角度を24度、
八部音符を12度として計算すると、
24度×06=144度・・・①
12度×18=216度・・・②
①+②=360度となり、計算は成り立つ・・・。
計算は成り立つが、分度器の目盛りが読めない・・・。
視力がめっきり弱ってきている・・・。
23度も24度も25度も・・・同じところにあるように見える。
老眼鏡使用者御用達分度器っていうのは開発されないのだろうか。
あぁ情けない・・・。
「ま、この辺りかな!?」と、
適当に線を引いてみるワケにはいかない。
精密な図面を引かなければ精密なからくり人形は作れない。
図面は弟子のSに描かせることにしよう。
さて、何にボレロの指揮棒を振らせようか・・・。
空間に二本の腕が浮かんでいる。
その二本の腕が指揮棒を振る・・・・っていうのはどうだろうか・・・!?